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最近よく聞く5G いったいどんなもの?

最近よく聞く5G いったいどんなもの?

近頃、通信業界をにぎわせているキーワードのひとつに「5G」があります。5Gはどのようなもので、5Gの到来でどんな世界がやってくるのでしょうか。そうした点についてお伝えしましょう。

まず「5Gとは何か」ということを簡単にまとめてみます。5Gとは、以下の三つの要素を持つ新しいグローバルな通信方式のことです。

1 通信速度がものすごく速い
2 通信の返事もものすごく速い
3 ものすごく遠くからたくさん端末がつながる

このように、とにかくすごい方式なのです。


■通信速度がものすごく速い


4G(LTE)では、現在、通信速度の最大値で600Mbps程度が実際にサービスされています。4Gのもともとの定義は「1Gbpsを実現すること」なので、ちょっと足りていないのですが、規格上は1Gbpsを超えているので、4Gと名乗ってよいことになっています。

一方の5Gは、きちんとした定義はあやふやながらも、10Gbps以上、ゆくゆくは100Gbpsを実現できるような方式にしようとしています。最大速度が10Gbpsということは、100Mbpsの通信をする人が100人同時に使っていても余裕だということ。4K映像や8K映像を安定してやり取りするのに必要なのがだいたい100Mbps。ですから、たくさんの人が、同時に高画質映像をやり取りできるような方式を目指していることになります。


■通信の返事もものすごく速い


通信の返事の速さ(レスポンス)というのは、たとえば「WEBページのリンクをクリックした後、表示され始めるまでに何秒待たされるか」というようなもの。LINEのようなアプリ通話において、相手の声が少し遅れたり、エコーがかかって聞こえたりするのも、このレスポンスの問題です。

5Gでは、これを常に1ミリ秒未満に抑えるような仕組みを作ろうとしています。実は、4Gでも1ミリ秒くらいにしようという目標がありました。しかし、なんだかんだで、うまく実現できていません。けれども、5Gではこれを本気で目指すことになります。

これによって、遠くのものを遅れることなく見ることができるようになり、常に一瞬の判断が必要とされるような場合(たとえば飛行機の操縦や車の運転、遠隔手術など)にも使えるようになります。また、返事がすごく速いということは、返事がないことを見つける時間も速いということ。通信が途切れたことを瞬時で検出して回復できるような、高信頼性のネットワークをつくるのにも役立ちます。


■ものすごく遠くからたくさんの端末がつながる


これは、昨今話題のIoTに向けた機能です。4Gでも100あるいは1,000くらいの端末が同時に繋がっても何も問題ありません。それでも、「結構がんばって100繋がる」というのが実情です。なぜなら、それぞれの端末に「あなたにはデータがあるよ、待っててね」とか「あなた、隣の電波に乗り移ったほうがいいんじゃない?」「送りたいデータがあるの?じゃあこのタイミングで送ってね」などの「制御情報」を、限られた通信路の上でやり取りしなければならないからです。

5Gではその制御情報用の通信路を柔軟にしつつ、端末の使い方によっては、制御情報のやり取り自体をとても簡略化できる仕組みを取り入れます。そして、ものすごく遠距離からでも、万の単位にのぼる端末が、同時に通信できる方法を考えているようです。

さらに、そうした簡略化による低消費電力を活用して、一日数百文字程度の通信であれば、10年以上バッテリー交換しなくても動作し続ける端末などを作れるような技術を目指しています。

以上の説明を読んで「あれ?」と思ったかたは、正解です。今のところ、5Gそのものには、皆さんのスマホ生活を大きく変えるような使い道はなさそうです。ほとんどが、産業用になるでしょう。

それでも、産業用に無理やりLTEを使っている企業が5Gに乗り換えることで、LTEの通信品質がよくなるなどの間接的な効果もありますし、いずれは4K/8Kのマルチアングル、あるいは360度映像などで、演劇やスポーツ観戦を多角的に楽しめるようになると思います。

また、現在のAR/VR/MRなどでは、使用者の視界(の一部)が仮想映像でふさがれていることで事故が起こるかもしれず、屋外で使うのはちょっと怖いもの。けれども、5Gのレスポンスの速さなら、仮想映像と現実映像がズレなく表示されることで、安全に使えるようになるかもしれません。

まだまだ5Gにはどんな使い道があるか、みんなが頭を絞って考えている段階です。一方で、通信方式として実現できそうなものがすでに何十も提案されていて、現在絶賛コンテスト中です。関係なさそうだなあと思ったとしても、IoTなどを通して生活に5Gが浸透してくるのは、意外と早そうです。

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この記事の執筆者

無線にゃん

無線にゃん

モバイル好きが高じて割と本業に近い技術者になってしまった猫好き。ブログを中心にモバイルの技術やサービスについて、思うところを好きなように書いています。

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