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【後編】freebit mobile石田社長インタビュー

【後編】freebit mobile石田社長インタビュー

前編では、freebit mobileの生い立ちと、PandAの特徴を中心にお送りしました。後編では、freebit mobileのサポート体制と展望についてお届けします。

◆充実のサポート体制

――遠隔によるサポートが充実してますね。

freebit mobileを購入して箱が届くと「この番号に電話してください」と書かれています。

この番号に電話して下さいサポートセンターが直接端末にログイン

そこに電話すると、サポートセンターが直接端末にログインしてセットアップしてくれる、という形なんです。お客様は画面を見ていて、必要な時にタップするだけです。

例えば、Googleアカウントの取得はお客様にしかできないんですが、電話で話しながら代行で入力し、「OK」だけお客様に押していただく。お客様はほぼ見ていれば終わるんですよ。
最初がそれですから、遠隔に慣れますよね。だから、孫の写真が見れなくなった時などすぐにサポートセンターに電話をしてくれるんです。サポートセンター側も、「画面どうなっていますか?」「何が出ていますか?」と、状況を聞きながら調べるのは大変ですが、「直しますので、画面だけ見ていてください」と伝えられるので、とても速くサポートできます。

 

――PandAで電話かけてそのままいけるんですか?

そうですよ。電話の帯域とサポートの帯域は分けているので、音声が切れることもないですね。
普通のアプリではAndroidをここまでコントロールできませんが、弊社はハードから作っているからできるんです。キャリアさんの遠隔サポートも、メーカーと一緒にハードウェアを作っているからできるわけですが、一般のMVNOには絶対にできないことですね。

ただ、遠隔サポートって、サポートコストが下がるものなのに、月額有料にしているキャリアの対応は納得いかないですね。サポートスタッフが会話して情報を聞き出して、設定を分かりやすく伝える、という必要がなく、目の前の遠隔画面で調整できるから、絶対に安くできるんですよ。
そういったところも含めてルールを変えていかなければならないと、強く感じています。

――実店舗は現在4店舗ですが、福岡から始めて、名古屋、東京に展開した理由は?


freebit mobileは、モバイルの経験者を一切入れないことを原則で始めたんです。僕と新卒と、freebit mobileのために採用された中途の人がちょっとだけです。
というのも、モバイルショップでいい経験をした人ってほとんどいなかったので、自分達が理想とするものを実現していこう、と。はっきり言って無茶ですが、1機種1プランしかないんだからできるはず、と始めました。

free mobile実店舗

福岡にしたのは、店頭とTVCMでどれだけコンバージョンできるかを計りたかったんですね。TVの放送エリアと実際の県のエリアが一番近いというのと、博多・小倉と100万人都市が2つあるので相関が分かるということが大事でした。後は、皆初心者なんですが、僕の地元なんで、大目に見てもらえるんじゃないかなと(笑)。

それとBPOセンターが佐賀県の唐津にありまして、そこに百何十人とスタッフがいるんですね。何かあったらそこから人を投入すればいい。最後の理由は孫さんの御膝下だから。そこで勝てればどこでも勝てるんじゃないか?ということで、あえて難しいところを選んでみました。

店内

結果、Googleアカウントの取得が難しいといった、今まで出てこなかったサポート案件が続出でした。言ってみれば大失敗ぐらいの事態を人数投入してなんとかこなしました。だいたい1人のお客様に、同時サポート8人という具合です。店舗はすごく狭いんですが、裏側にその4倍ぐらいのスペースを借りて、スタッフを待機させていました。問題が出たらお客様に不満がない形で吸収して、後からそれをテクノロジーで巻き取っていきました。その結果、リモートでのアカウント取得ができるようになったりしました。

もうちょっと広いエリアで、保守的な場所ならどうだろうかと名古屋を選び、そこでもできたのなら、東京でやってみようという流れですね。

店内2
Tシャツにジーンズという制服も迫さんとATELIER Crew アヤさん(写真)の協力により作り上げたもの

また、建築家・迫慶一郎氏にトータルプロデュースを依頼し、ロゴから店舗までデザインしてもらいました。ポスターひとつ貼るにも迫さんに許可をとるほど徹底したブランド形成をした結果、フリービットモバイルを始めて1年もたたないうちに、GOODDESIGN賞も受賞できました。

 

◆freebit mobile

が今後目指していくところ ――freebit mobileのターゲット層はどちらに設定しているのでしょうか?

アメリカで言われている、サードウェーブコーヒーというのがありますよね。第1の波が、ダイナーで飲む安くて薄いコーヒー、第2の波がスタバのプレミアムコーヒー。そして第3の波は、もっと自分に合ったコーヒーが飲みたい、というオーダーに応えるコーヒーです。生産技術や流通技術、メーカーズテクノロジーが進んだことによってブルーボトルというメーカーが生まれ、新しい波が来ています。
freebit mobileも、もっと自分で自由になるものができないか、というところを一番のベースにした、サードウェーブキャリアというところですかね。

シンプルにしたから安くなったというだけではなく、スマートなライフスタイルを好きになっていただけるほうが重要かなと思っているんです。
例えば、miniに乗っている人って、メルセデス・ベンツが高くて買えないからではなく、miniっていうライフスタイルが好きだからですよね。僕たちは、自分が何にお金を払っているのかを理解されたい方、自分がどういうことができるかを理解されたい方、スマートなライフスタイルを目指している方々を将来的にはターゲットにしたいんですね。

開発の上で一番重要だったのは、渋谷のIT企業の社長である僕が、PandA 1台で本当に過ごせるかどうかっていうところでした。今まで毎年のように、iPhoneもGalaxyもXperiaも全部買っていましたし、それを使い分けてたんですけど、それが今ではPandA 1台で済んでいます。無理しているわけでもなく、ちゃんと仕事でも使えています。そして、電話料金と動画のチケットを買っても月2,600円~2,800円位でおさまっています。

 

――電話は050ですか?

050しか使ってないです。今までの090番号も持っていますけど、MNPせずに転送電話にしていて、050で受けています。これはもう意地です(笑)。

社長・石田宏樹氏 背景を

通話品質は、自分が仕事で使って問題がないか、というところで徹底的に詰めました。3Gなのでどうしても遅延はしますけれども、問題ないレベルまで来ています。将来的にバッテリー問題が改善され、LTEが使えるようになれば音声品質はもっと上げられると思います。PandA同士は、VoLTEと同じ帯域使ってますから。

 

――お話を伺っていると、「変えたい」という想いが強いように感じられました。

インターネットって、いろんなものを安くしたり自由にしたりするものなのに、あれだけインターネットを嫌っていた電話屋さんが「俺たちがインターネットだ」みたいな顔して、電話のルールの上で色々囲ってますよね。例えば、6割の人が料金を高いと思っているのに、8割位の人が自分が何にお金を払っているのか分からない状況です。

僕は、孫正義さんがADSLでインターネットを切り拓いたときに「凄いな」と思ったんですが、モバイルでやっていることは許せないんですよ(笑)。日本人だけが、あの当時劣悪だったソフトバンク回線にiPhoneというイノベーションを括り付けられたわけですよね。もっと速いし、もっと色々なことが出来るものが、そこで括り付けられたような状態になっていた。日本人が最初にiPhoneに感じたイメージっていうのも、遅い・繋がらないだったと思うんですよね。そして今は、モバイル全体が高い値段で括り付けられている。

だからそこは、もう一段階違う世代の人が、もう一回がんばらないといけないかなって。孫さんはブロードバンド広げていただいて、今のインターネットを色んなものを安くしていただいた。ただモバイルはまだ高いんで、そこはまた別のやり方があるんじゃないかなと思っています。

>>関連リンク
【前編】freebit mobileインタビュー
フリービット株式会社
SIMフリースマホ入手でおさえておきたい「OCN モバイルONE」とは?

   

この記事の執筆者

SIM通編集部

SIM通編集部

2013年10月にSIMカード情報の専門メディア「SIM通」を開設。以来、格安SIM・格安スマホに関する最新情報やSIMフリー端末のレビュー、インタビュー取材などの記事を配信してきました。「ITライフch」でも、SIM・MVNOに関する記事執筆を続けていきます。

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